赤とんぼの日本語教室

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こんにちは と さようなら - ケンジ先生 URL

2016/06/06 (Mon) 14:17:35

「こんにちは」は「ありがとう」「さようなら」と並んで、外国人にもっとも知られた日本語。
日本語の代表的な挨拶言葉であり、外国人が使う分には、誰に対して「こんにちは」と挨拶しても、目くじらを立てる人はいないだろう。
ところが、日本人が目上の人に「こんにちは」と挨拶すると、いささか失礼な言葉づかいになる。「おはようございます」はOKでも、「こんにちは」はあとに「ございます」をつけられない分、妙になれなれしく聞こえる。
したがって、目上の人に昼間会った場合は、「こんにちは」のあとに「ごぶさたしています」や「先日はありがとうございました」などの言葉で補うといい。

「さようなら」も使い方を間違えると、失礼な言葉になることがある。
こう書くと驚く人もいるだろう。
子どもの頃から、「先生、さようなら。みなさん、さようなら」と言って育って来たのだから、「なぜ、いけないの」と思う人もいるはずだ。ところが、この「さようなら」は目上の人や得意先に使うと失礼な日本語になるのだ。
単に「さようなら」と言うと、敬意に欠けるところがある。語源的に言っても、「さようなら」は「左様ならば、失礼つかまつる」の略。略された分、言葉の重みに欠け、なれなれしい感じがすることがあるのだ。古くは「ごめんください」という別れの挨拶もよく使われたが、最近はあまり耳にしなくなった。現代では「失礼します」が適度に敬意を含み、目上の人に対してはもっとも無難な別れの言葉になってきている。

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