危ないですから - ケンジ先生 URL
2016/08/08 (Mon) 01:27:34
日本の駅では、危険を知らせるアナウンスがよく流される。 「ホームの端に立つのは危ないですから、白線の後ろまでお下がりください」という具合だ。
厳密に言うと、この日本語にはおかしいところがある。問題は、「危ないですから」という表現。この言葉、年配の人には違和感がある表現だろう。
昔は「危ないですから」というのは、間違った日本語だったのだ。
現代では「危ないです」だけでなく、「おいしいです」とか「小さいです」などと、『形容詞 + です』という表現がよく使われる。 ところが、以前は『形容詞 + の + です』で「危ないのです」、またはさらに転じて「危ないんです」というのが正しいとされた。
たとえば、「危ないです」は丁寧に言えば「危のうございます」だったのだ。
同様に、「おいしいでし」「小さいです」、p、「おいしゅうございます」「小そうございます」が正統な日本語表現。
多少古臭い感じがしても、あらたまった席でこういう日本語を使えば、女性はおしとやかに、男性は落ち着いて見えるものだ。