お名詞をちょうだいできますか - ケンジ先生 URL
2016/12/17 (Sat) 07:30:50
会社に自分を訪ねてきた初対面の人が、名詞を出すのを遠慮しているときは、「お名詞をちょうだいできますか」と求めればいい。
ところが、同じ言葉でも、違うシチュエーションで使うと、場違いな日本語になる。たとえば、同僚を訪ねてきた客を取り次ごうとして、「お名詞をちょうだいできますか」と言うのはいただけない表現である。
「ちょうだいする」は、「もらう」の謙譲語。だから、自分が名詞を直接いただく時はには使えるが、同僚や上司を訪ねてきた客に対して使うと、おかしな日本語となる。名詞を受け取る必要があるのは、同僚であって、取り次ぐ人ではないからである。
お客を同僚に取り次ぐ時は、「恐れ入りますが、お名刺をお預かりできますでしょうか」と言ったほうがいい。