あなた - ケンジ先生 URL
2016/08/07 (Sun) 23:59:05
英語の「YOU」に相当する日本語は、もちろん「あなた」です。ところが、この「あなた」、外国人にとっては、日本語が上達するほど使い方が難しくなる日本語だそうです。
時と場合によって、「あなた」を使うと失礼になることがあるためです。
たとえば、目上の人に対して、「あなたの本を拝見しました」と言うと、どこか失礼に聞こえるもの。そのニュアンスの違いに外国人が戸惑うのも無理はない。
しかし、だからと言って、「あなた様のご本を拝見しました」と言うのも、いささか大げさな感じがします。
なので、第三者的に話すときは「◯◯さんのご本を拝見しました」と名前で言い、本人に直接言う場合は、単に「ご本を拝見しました」と言えば、違和感のない日本語になります。